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糖尿病性網膜症について 1.

2007.12.08

なぜ糖尿病が眼に症状が出るかというと、糖尿病での最大の問題である高い血糖値を有す血液が全身に流れるために体の色々な部分で症状が出ます。眼の奥にある網膜という、カメラで例えるとフィルムにあたる部分にも血管があり、血液の流れがあります。長年高い血糖値の血液が流れ続けると血管の壁が影響を受け、壁がもろく粗雑になったり、逆に壁が厚くなって管の内径が狭くなります。そのために出血したり、血液の成分の一部が漏れて網膜の一部に沈着し白斑といわれる状態になったり、血管が詰まって血液の流れが悪くなります。ちなみに体のほかの部分でも症状が出て腎症状、神経症状などが出ます。糖尿病自体も患者数が多い病気ですし、痛みがなかなかに出ない為、病気発見が遅れる傾向にあり病状がかなり進んでから受診診察治療となることも多いです。糖尿病性網膜症で出血自体は再出血さえ繰り返さなければ、時間と共に吸収されます。問題は血管が詰まって血液の流れが悪くなることです。血液の流れが悪くなると血液不足を補う為に、血液の流れの悪くなった網膜から、新しい血管を作って血液の流れを確保しようとする命令が出ます。それによって出てくる新しい血管が正常血管と同じ構造にはならず、すぐ出血をしたり、すぐ詰まったりします。また命令が血液の流れの悪さと関係のないところに届き、正常な網膜、視神経や眼の前の方でも未熟な血管が生えてきてしまいます。これによって二次的な緑内障に起こしたり、目の中にある寒天のような硝子体という部分に増殖性変化をおこし二次的な網膜剥離を起こすなど様々な病態を起こしていきます。この糖尿病性網膜症は現在でも我が国で失明理由のNo.2で、病状が進んでからの治療は困難で、回復も悪く、やはり他の病気と同様に早期発見早期治療が原則です。